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ダイヤモンド類似石とは?

ダイヤモンドに似せた石、すなわちダイヤモンド類似石は、ダイヤモンドのように見えますが、化学特性、物理特性、光学特性がダイヤモンドと同じではありません。ダイヤモンド類似石を購入する場合は、手に入れようとしている石のユニークな特性を理解しておきましょう。…

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法

ダイヤモンドが本物であるかどうかを知る方法について、インターネット上でたくさんのアドバイスを見ることができますが、誤った情報も多く、紹介されている方法の中には宝石を損傷させてしまうものもあります。この先をお読みになり、ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける最善の方法を学びましょう。 最後までお読みになれなくてもこれだけは知っておいていただきたい、ということで、結論から始めましょう。ダイヤモンドの真贋を判定する最も信頼できる方法は、訓練されたジェモロジストに相談するか、独立した宝石研究所に送って分析を依頼することです。 GIAのようなラボでは、天然ダイヤモンドとダイヤモンド類似石(あるいは模造石)や合成ダイヤモンドとを識別し、さらにダイヤモンドの処理の看破を行う専門知識と技術を有しています。 お手持ちのダイヤモンドにGIAダイヤモンド グレーディング レポートあるいはGIAダイヤモンド ドシエ®といったGIAのダイヤモンド レポートが既に付属しているのなら、そのダイヤモンドは本物です。それらのレポートはダイヤモンドを鑑別するだけでなく、ダイヤモンドの品質について4C(カラー、クラリティ、カット、カラット ウエイト)に基づく偏りのない評価を提示してくれます。また、このレポートにはダイヤモンドのカラーの見え方あるいはクラリティを改善するために行われた可能性がある処理も開示されています。 GIAのオンライン データベースである、GIAレポート チェックにダイヤモンドのレポート番号を入力してご自分のダイヤモンドのレポートを確認し、グレードの詳細を閲覧することもできます。 GIAダイヤモンド グレーディング レポートを取得するには? GIAレポートをお持ちでなく、取得を希望される場合は、お近くの宝石商に石をGIAに送るように依頼することができます。宝石商は発送方法や保険の要件に精通しており、作成されたGIAレポートがあなたのお手元に届けばその内容を説明してくれるはずです。お近くの宝石商を見つけましょう。 自分でできるダイヤモンド検査 – 迷信と事実 ここまでお読みいただいたところで、あなたはまだ、もっと「簡単」にできる方法があるのではないかと思われることでしょう。ここで、私たちがオンライン上で見つけた検査方法の一部と、それらを避けるべき理由をご紹介します! 迷信:宝石商が使うルーペを使って石を検査すること。本物のダイヤモンドにはインクルージョンがあり、「偽物」のダイヤモンドは完璧であるはずだ。 事実:ほとんどの消費者にとって、ルーペを使ってインクルージョンを見つけるのは難しいことです。ダイヤモンドを見た経験がいくらかなければ、反射とファセット稜線により、小さなインクルージョンを見ることができない可能性があります。また、ダイヤモンドがフローレスの場合は、インクルージョンがありません! 自然の産物であるダイヤモンドですので、そのほとんどにインクルージョンが含まれていることは事実ですが、模造ダイヤモンドは天然であれ合成であれ、インクルージョンを含まないというのは迷信です。インクルージョンは、宝石の結晶成長プロセスの結果により生じるものです。実際、インクルージョンは、ジェモロジストが天然宝石と合成宝石を区別するのに役立つこともあります。また、ガラスの模造石は気泡を有することがあり、訓練を受けていない人にはこれが天然のインクルージョンのように見えることもあります。 一般の消費者が見た際に、ダイヤモンドのように見える可能性のある天然石には、無色のサファイア、無色のトパーズ、無色のジルコンなどがあります。 多くの天然石には、合成石の(すなわち、ラボで製造された)対応物が存在します。こうした人工素材は、天然宝石と本質的に同じ化学組成、結晶構造、光学的および物理的特性を持っています。 これらの人工宝石の中には、合成ルチル、無色の合成スピネル、無色の合成サファイアのようにダイヤモンドを模倣するために使われるものがあります。また、対応物としての天然宝石が存在しない人工ダイヤモンドの模造石もあります。これらは実験室で作り出された全くの人工物で、YAG(イットリウム アルミニウム ガーネット)、GGG(ガドリニウム ガリウム ガーネット)、CZ(合成キュービックジ ルコニア)、合成モアッサナイトなどがあります。 合成ダイヤモンドは模造石ではありません。 本物のダイヤモンドです。 合成ダイヤモンドも人工物で、天然ダイヤモンドと同じ特性を持っています。合成ダイヤモンドは本物のダイヤモンドです。しかしながら、ラボで製造されたダイヤモンドと天然ダイヤモンドとの価格の違いはかなり大きくなります。ルーペで覗くだけでは、合成ダイヤモンドを見分けることはできません。唯一の方法は、ラボで検査することです。 迷信:本物のダイヤモンドには「鋭いエッジ」があるが「偽物の」ダイヤモンドにはない。 事実:このことはプラスチック(および一部のガラス)のような金型で作られた模造石にのみ当てはまります。天然ダイヤモンドには鋭いエッジがありますが、合成ダイヤモンドや、ダイヤモンドを模倣するために使用されるいかなる宝石素材でも同様です。さらに、天然でも合成でも、あらゆる宝石に破損または損耗や割れ目によって生じたファセット稜線(2つのファセットが交差する線)の磨耗が見られることがあります。 迷信:使われている金属とセッティングで本物のダイヤモンドを見分けることができる。 事実:天然ダイヤモンドは金やプラチナにセットされることが多いのですが、金属だけでは決定的な手掛かりにはなりません。金とプラチナの価格が高いため、今日ではダイヤモンドは銀にセットされることもあります。アンティーク ジュエリーの中にはダイヤモンドに金と銀を混同したセッティングを使っているものもあります。 セッティングのスタイルも良い手掛かりにはなりません。ダイヤモンドは様々な台座にセットされます。そしてセッティングの質が悪いことは、ダイヤモンドが本物でないことを必ずしも意味するものではありません。セッティングの質は、一般的な損耗や割れ、あるいは経験の浅い宝石商によって行われた作業の結果に過ぎないこともあります。…