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GIA 4Cダイヤモンド ブログ

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1月の誕生石:ガーネットについて知っておきたいこと

1月の誕生石の方はとてもラッキーです。 ビクトリア朝時代に最も人気のあった宝石であるガーネットは、様々な美しい色の石があります。 こちらをお読みになり、この宝石への審美眼を磨き、賢くお買い物するための知識を得ましょう。 (さらに…)

2017年ジュエリートレンド:新年のホットなスタイル

新年が近づき、あなたのジュエリー・ワードローブを一新するにはぴったりな時期です。 トレンドを探るお手伝いをするため、GIAの専門家に2017年のジュエリートレンドの予想について聞きました。
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ダイヤモンド類似石とは?

ダイヤモンドに似せた石、すなわちダイヤモンド類似石は、ダイヤモンドのように見えますが、化学特性、物理特性、光学特性がダイヤモンドと同じではありません。ダイヤモンド類似石を購入する場合は、手に入れようとしている石のユニークな特性を理解しておきましょう。
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ラボで製造されたダイヤモンドのジュエリー:合成ダイヤモンドとは何か?

合成ダイヤモンドはラボラトリーで作られ、天然ダイヤモンドと実質的に同じ化学組成、結晶構造、物理的特性を持ちます。これらは本物のダイヤモンドであって、「偽物」ではありませんが、天然のダイヤモンドとは異なります。
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エメラルドカットの婚約指輪

すっきりとして優雅で控えめな美しさを持つエメラルド カットの婚約指輪は、ロマンティックで洗練された方にぴったりの選択肢です。ダイヤモンドの婚約指輪に関するアイディアが欲しいとお考えの方は、続けてお読みください。 (さらに…)

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法

ダイヤモンドが本物であるかどうかを知る方法について、インターネット上でたくさんのアドバイスを見ることができますが、誤った情報も多く、紹介されている方法の中には宝石を損傷させてしまうものもあります。この先をお読みになり、ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける最善の方法を学びましょう。

最後までお読みになれなくてもこれだけは知っておいていただきたい、ということで、結論から始めましょう。ダイヤモンドの真贋を判定する最も信頼できる方法は、訓練されたジェモロジストに相談するか、独立した宝石研究所に送って分析を依頼することです。

GIAのようなラボでは、天然ダイヤモンドとダイヤモンド類似石(あるいは模造石)合成ダイヤモンドとを識別し、さらにダイヤモンドの処理の看破を行う専門知識と技術を有しています。

お手持ちのダイヤモンドにGIAダイヤモンド グレーディング レポートあるいはGIAダイヤモンド ドシエ®といったGIAのダイヤモンド レポートが既に付属しているのなら、そのダイヤモンドは本物です。それらのレポートはダイヤモンドを鑑別するだけでなく、ダイヤモンドの品質について4C(カラークラリティカットカラット ウエイト)に基づく偏りのない評価を提示してくれます。また、このレポートにはダイヤモンドのカラーの見え方あるいはクラリティを改善するために行われた可能性がある処理も開示されています。

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法:GIA ダイヤモンド グレーディング レポートおよびダイヤモンド ドシエ®

お手持ちのダイヤモンドにGIAダイヤモンド グレーディング レポート(上)あるいはGIAダイヤモンド ドシエ®(下)といったGIAのダイヤモンド レポートが付属していれば、そのダイヤモンドが本物であることが分かる。これらのレポートは、本物のダイヤモンドについてのみ発行される。

GIAのオンライン データベースである、GIAレポート チェックにダイヤモンドのレポート番号を入力してご自分のダイヤモンドのレポートを確認し、グレードの詳細を閲覧することもできます。

GIAダイヤモンド グレーディング レポートを取得するには?

GIAレポートをお持ちでなく、取得を希望される場合は、お近くの宝石商に石をGIAに送るように依頼することができます。宝石商は発送方法や保険の要件に精通しており、作成されたGIAレポートがあなたのお手元に届けばその内容を説明してくれるはずです。お近くの宝石商を見つけましょう

自分でできるダイヤモンド検査 – 迷信と事実

ここまでお読みいただいたところで、あなたはまだ、もっと「簡単」にできる方法があるのではないかと思われることでしょう。ここで、私たちがオンライン上で見つけた検査方法の一部と、それらを避けるべき理由をご紹介します!

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法:天然ダイヤモンドとダイヤモンド模造石の一覧

天然ダイヤモンドと様々なダイヤモンド類似石。上段(左から右):天然ダイヤモンド、合成ルチル、ガドリニウム ガリウム ガーネット(GGG)、合成スピネル。下段(左から右)チタン酸ストロンチウム、合成コランダム、イットリウム アルミニウム ガーネット(YAG)、無色ジルコン。写真:Robert Weldon/GIA、

迷信:宝石商が使うルーペを使って石を検査すること。本物のダイヤモンドにはインクルージョンがあり、「偽物」のダイヤモンドは完璧であるはずだ。

事実:ほとんどの消費者にとって、ルーペを使ってインクルージョンを見つけるのは難しいことです。ダイヤモンドを見た経験がいくらかなければ、反射とファセット稜線により、小さなインクルージョンを見ることができない可能性があります。また、ダイヤモンドがフローレスの場合は、インクルージョンがありません!

自然の産物であるダイヤモンドですので、そのほとんどにインクルージョンが含まれていることは事実ですが、模造ダイヤモンドは天然であれ合成であれ、インクルージョンを含まないというのは迷信です。インクルージョンは、宝石の結晶成長プロセスの結果により生じるものです。実際、インクルージョンは、ジェモロジストが天然宝石と合成宝石を区別するのに役立つこともあります。また、ガラスの模造石は気泡を有することがあり、訓練を受けていない人にはこれが天然のインクルージョンのように見えることもあります。

一般の消費者が見た際に、ダイヤモンドのように見える可能性のある天然石には、無色のサファイア、無色のトパーズ、無色のジルコンなどがあります。

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法:天然ダイヤモンドと合成モアッサナイト

天然ダイヤモンド(左上)と、小さな6石のニアカラーレスからグリーニッシュのカラー範囲のラボで製造したモアッサナイト。
写真:Robert Weldon/GIA

多くの天然石には、合成石の(すなわち、ラボで製造された)対応物が存在します。こうした人工素材は、天然宝石と本質的に同じ化学組成、結晶構造、光学的および物理的特性を持っています。

これらの人工宝石の中には、合成ルチル、無色の合成スピネル、無色の合成サファイアのようにダイヤモンドを模倣するために使われるものがあります。また、対応物としての天然宝石が存在しない人工ダイヤモンドの模造石もあります。これらは実験室で作り出された全くの人工物で、YAG(イットリウム アルミニウム ガーネット)、GGG(ガドリニウム ガリウム ガーネット)、CZ(合成キュービックジ ルコニア)、合成モアッサナイトなどがあります。

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法:2つの合成(ラボで製造された)ダイヤモンド。

GIAがグレーディングした、合成ダイヤモンド2点。左の0.39カラット(ct)は、カラーF、クラリティVVS2とグレーディングされた。右の0.83ctのダイヤモンドは、カラーJ、クラリティVVS2とグレーディングされた。写真:Jian Xin (Jae) Liao/GIA

合成ダイヤモンドは模造石ではありません。
本物のダイヤモンドです。

合成ダイヤモンドも人工物で、天然ダイヤモンドと同じ特性を持っています。合成ダイヤモンドは本物のダイヤモンドです。しかしながら、ラボで製造されたダイヤモンドと天然ダイヤモンドとの価格の違いはかなり大きくなります。ルーペで覗くだけでは、合成ダイヤモンドを見分けることはできません。唯一の方法は、ラボで検査することです。

ファセット稜線に沿ってアブレージョン(摩耗)のあるダイヤモンド

よく言われている迷信に反して、本物のダイヤモンドは鋭いエッジを持っているとは限らない。ダイヤモンドはアブレージョン(磨耗)を示すことがある。ファセット稜線に沿った微小なニックの連なりによって、ダイヤモンドのエッジは白い、あるいはぼやけた外観となる。このクラリティ特徴は、GIAダイヤモンド グレーディング レポートに記載される。写真:Mitchell Moore/GIA

迷信:本物のダイヤモンドには「鋭いエッジ」があるが「偽物の」ダイヤモンドにはない。

事実:このことはプラスチック(および一部のガラス)のような金型で作られた模造石にのみ当てはまります。天然ダイヤモンドには鋭いエッジがありますが、合成ダイヤモンドや、ダイヤモンドを模倣するために使用されるいかなる宝石素材でも同様です。さらに、天然でも合成でも、あらゆる宝石に破損または損耗や割れ目によって生じたファセット稜線(2つのファセットが交差する線)の磨耗が見られることがあります。

ダイヤモンドが本物かどうかを見分ける方法:オールドマイン カット ダイヤモンドを使った、アンティークのビクトリア朝のイヤリング

アンティークジュエリーをよくご存知でなければ、これらの1860年代頃のビクトリア朝のゴールドとシルバーのイヤリングのセッティングは、最高品質のようには思えないかもしれない。しかし、セッティングだけを見て宝石の価値がないと判断するのは早すぎる。このイヤリングには、総重量11.94カラットの一対のオールドマイン カット ダイヤモンドが使われている。写真:David Behl 著作権:Janet MavecとGIA

迷信:使われている金属とセッティングで本物のダイヤモンドを見分けることができる。

事実:天然ダイヤモンドは金やプラチナにセットされることが多いのですが、金属だけでは決定的な手掛かりにはなりません。金とプラチナの価格が高いため、今日ではダイヤモンドは銀にセットされることもあります。アンティーク ジュエリーの中にはダイヤモンドに金と銀を混同したセッティングを使っているものもあります。

セッティングのスタイルも良い手掛かりにはなりません。ダイヤモンドは様々な台座にセットされます。そしてセッティングの質が悪いことは、ダイヤモンドが本物でないことを必ずしも意味するものではありません。セッティングの質は、一般的な損耗や割れ、あるいは経験の浅い宝石商によって行われた作業の結果に過ぎないこともあります。

迷信:宝石を紙やすりでこすると、ダイヤモンドならば傷がつかない。

事実:これは破壊検査であり、絶対に試してはいけません!紙やすりの砥粒は通常モース スケールで7〜9の硬度を持つため、その砥粒より軟らかい素材に紙やすりを使用すると損傷します。石がセットされている場合、金属を傷つけるリスクがあるだけでなく、宝石の表面を磨耗し、その価値を減少させてしまいます。

迷信:フォグ テストとして、宝石に息を吹きかけ、本物のダイヤモンドならば曇らない。

事実:この検査では常に同じ結果が示されるとは限りません。インターネットのアドバイスでは、結果を見るために宝石にどれだけ長く息を吹きかける必要があるかを教えてくれません。実際に曇りを見ることができるように、宝石の表面積がどれくらい大きくなければならないかも示されていません。また、合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドはまったく同じように反応します。周囲の湿度が結果に影響することもあります。

ラウンド ブリリアント カット天然ダイヤモンドの婚約指輪(左)とエメラルド カット天然ダイヤモンドの婚約指輪(右)。

カッティングスタイルは、ダイヤモンドの視覚的な外観に影響を与えることがある。ラウンド ブリリアント カットの天然ダイヤモンド(上)はエメラルド カットの天然ダイヤモンド(下)より輝いて見える。ダイヤモンドは両方ともプラチナにセットされている。提供: JK & Co. Jewelers

迷信:きらめきがあるならば、本物のダイヤモンドに違いない。

事実:多くの消費者は、ファセットされた宝石の光との相互作用の視覚的な効果全体を表す際に、ごく一般的な表現として「きらめき(スパークル)」という言葉を使用します。訓練を受けていない人の目には、合成モアッサナイト、合成キュービック ジルコニア(CZ)、または無色の天然ジルコンのようなファセット加工された宝石なら何にでもきらめきを見ることでしょう。

一方、エメラルド カットのダイヤモンドは、そのような一部のラウンド ブリリアントのダイヤモンド類似石のようには輝きません。

ジェモロジストがダイヤモンドのきらめき(スパークル)と言う場合、シンチレーションという特別なものを意味します。きらめきに加えて、シンチレーションも、ダイヤモンド内の反射によって引き起こされる、明るい部分と暗い部分のパターンのことを指します。シンチレーションはダイヤモンドの外観の1つの側面にすぎません。他の要素として、ブライトネス(ダイヤモンドをフェイス アップで見た時にダイヤモンドから反射する内部および外部の白い光)およびファイアー(白色光が虹の各色へと分散して見える)があります。ダイヤモンドに独特の外観をもたらしているのは、これらの要素の組み合わせです。

2つのラウンドブリリアントカットダイヤモンド。

カットの品質がいかに見た目を左右するかを示すために選ばれた、2つのラウンド ブリリアント カットのダイヤモンド。エクセレント カット(左)はプアー カット(右)のものと比べ、より輝いている。写真:Kevin Schumacher/GIA

きらめき、あるいはより正確に言うとシンチレーションは、多くの要因により変わります。

  • カッティング スタイル:ブリリアント カット ダイヤモンドは通常、ファセット数が同じでシェイプが同じ場合でも、ステップ カット ダイヤモンドよりも輝いて見えます。この外観の違いは、ファセットの配置によるものです。
  • ファセットの数:ダイヤモンドにファセットが多いほど、光を跳ね返したり拡散させたりする反射面が多くなります。57または58個のファセットがあるラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドは、17または18個のファセットがあるシングル カット ダイヤモンドよりきらめきがあるように見えます。
  • カットの質:良いカットが施されていないダイヤモンドは、ダイヤモンドではあるものの、期待する視覚効果を得ることができないかもしれません。きらめきのないダイヤモンドはダイヤモンドではないと思い込んではいけません。
  • 照明:ダイヤモンドは拡散照明とスポットライトの下では見え方が異なります。光がダイヤモンドの見え方にどのように影響するかを理解しましょう。
  • 清潔さ:汚れているダイヤモンドはきらめきません。ダイヤモンドは親油性のため、定期的にクリーニングすることが重要です。ダイヤモンドをきれいに保つ方法はこちらでご覧ください。

迷信:新聞を使った検査で、本物のダイヤモンドからは文字が透けて見えない。

事実:これもまた問題のある検査方法です。この論理的根拠としては、良いカットのモダン ラウンド ブリリアント ダイヤモンドは屈折率が高い、つまり、光が通過する際に、光が減速して曲がることを意味します。ダイヤモンドを通して新聞を見ると、屈折により視覚的な歪みが生じ、新聞を読むことができないということです。

この検査では、熟練したジェモロジストであれば素早く結果を得ることができますが、経験の浅い方にとっては非常にわかりにくく誤解を招く恐れがあります。決定的な検査として使用するべきではありません。多くの変動する要素が結果に影響を与えます。例えば、照明の状態や環境、石が清潔かあるいは汚れているか、石をどのように新聞の上に配置するのか、検査する人の視力、検査される宝石のシェイプとプロポーション、および/または石がセットされているかどうかなどです。

ラウンド ブリリアント カット ダイヤモンドの婚約指輪。

18Kローズ ゴールドにセットされた14個のラウンド ブリリアント ダイヤモンドで彩りが添えられた、ラウンド ブリリアント カットの天然ダイヤモンド。提供: JK & Co. Jewelers

残念ながら、お手持ちの宝石が天然ダイヤモンドなのかその他の素材なのかを知るための、簡単で信頼できる自宅で行える検査はありません。最善の方法は、ご自分のジュエリーを熟練した宝石商で調べてもらい、必要であれば、独立した宝石ラボで宝石を検査するよう依頼することです。

ダイヤモンドをより深く知る準備ができましたか?引き続きダイヤモンドがどこから来たかをお読みください。

ラウンド ダイヤモンドの婚約指輪の選び方

ラウンド ダイヤモンドをお探しでしたら、ラウンド ブリリアント カットが婚約指輪で最も人気の高いスタイルの一つです。指を引き立て、そのきらめきで魅了する、現代的かつクラシックなカットです。その選び方を学びましょう。 (さらに…)

テニスブレスレットという名の由来

テニスシーズンが到来しました。 ウィンブルドンが終盤を迎え、全米オープン女子の試合が開幕します。 この時期にちなんで今日は、テニスブレスレットという素晴らしいジュエリーとその素敵な物語についてご紹介します。

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真珠の品質に関する基礎講座 – GIA における真珠の検査および分類方法

お気に入りの宝石が真珠なら、真珠の品質についての分類・記述に GIA が使用する基準 7 Pearl Value Factors(真珠の 7 つの評価要因)について詳しく学ぶことをおすすめします。  こちらの記事をお読みいただくと、真珠の品質がどのようにして決定されるかが分かり、お持ちの真珠を評価をするのにすべきことを理解いただけます。

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結婚記念日の宝石リスト:1から10周年まで

結婚記念日のプレゼントのアイデアのことでお困りでしたら、宝石の世界が無限のひらめきや贈る意義を提供します。 この結婚記念日の宝石リスト(おもに米国向け)で、結婚後最初の10年間、それぞれの年に贈るプレゼントとして最適なものを見つけてください。 (さらに…)

蛍光のあるダイヤモンドは良い?それとも良くない?

提供:Smithsonian Institution(スミソニアン協会)Chip Clark氏

ダイヤモンドの蛍光は、長波紫外線にさらされるとダイヤモンドが輝きを放つという魅力的な現象です。 この現象は、ダイヤモンドの価値に影響を与えることがあります。 また、ダイヤモンドの外観に影響を及ぼすこともあります。 では完璧なダイヤモンドを選ぶ際、蛍光をどのように考慮すればよいのでしょうか? この記事では次の内容について説明します。


ダイヤモンドの蛍光とは何か?

蛍光とは、物体が可視光を発するときに見られる輝きのことです。 ダイヤモンドの中には、太陽のような光源からの長波紫外線(UV)にさらされると蛍光を示すものがあります。これにより、青みがかった光や、まれに黄色やオレンジ色の光を発することがあります。 紫外線光源が無くなると、ダイヤモンドは蛍光を発しなくなります。

すべてのダイヤモンドが蛍光を示すのか?

いいえ。長波紫外線にさらされると、約25%から35%のものが、ある程度の蛍光を示します。 これらのダイヤモンドの95%以上が青い蛍光を発します。 まれに黄色や緑色のような他の色の蛍光を発することもあります。

ダイヤモンドの蛍光にグレードはある?

蛍光はGIAの4C(カラークラリティカットカラット重量)のようなグレーディングの要素ではありませんが、鑑別する際の特徴とされています。 GIAダイヤモンド グレーディング レポートとダイヤモンド ドシエでは、ダイヤモンドの蛍光について、長波紫外線下での観察による強さによりNone(なし)、Faint(フェイント)、Medium(ミディアム)、Strong(ストロング)、Very Strong(ベリース トロング)で表現しています。 蛍光がミディアム、ストロング、ベリー ストロングの場合、蛍光の色も記載されます。

写真:(上)Maha Tannous/GIA、(下)Harold & Erica Van Pelt

蛍光によってイエロー ダイヤモンドはより白く(=無色に)見えるか?

業界に携わる人の中には、青色の蛍光が特にカラー グレードがIからMのダイヤモンドの外観を高めると考える人もいます。 自然光の昼光の一部である紫外線下では、青色蛍光により、僅かにイエローがかったダイヤモンドがより無色に近く見えることがあります。 そのため、ベリー ストロング(非常に強い)〜ミディアム(中)の青色蛍光を有する、カラー グレードがIからNのダイヤモンドは、蛍光を発しない同様のカラー グレードのダイヤモンドよりカラットあたりの価格がわずかに高くなることがあります。

カラー グレードの高いダイヤモンドの場合は、逆のことが当てはまります。 宝飾業界では、青味がかった蛍光を放つDからHの色の範囲のダイヤモンドは、蛍光を発しない同様のグレードのダイヤモンドよりも好ましくないとされています。これは、青味がかった蛍光によってダイヤモンドの外観が濁ったり油っぽく見えたりすると思われているためです。 GIAが最近行った研究では、ダイヤモンドに光散乱の欠陥がある(有名なポーチュギーズ ダイヤモンドなど)極めてまれなケースを除き、青色の蛍光は透明度にほとんど、あるいはまったく影響を与えないことが明らかになりました 濁りはこれらの欠陥により生じるもので、強い蛍光によって濁りがさらに強まる場合があり、ダイヤモンドのフェイス アップのパターンのコントラストが低下します。 ただし、蛍光自体は濁りの原因にはなりません。 また、このいわゆる「オーバー ブルー」の濁りの影響が生じるのは、GIAに提出された蛍光を示すダイヤモンドの 0.2%未満です。

それでも、蛍光と濁りが関連しているという考えは相変わらず存在しています。蛍光が非常に強いDからHの色範囲のダイヤモンドは、色や透明度が蛍光の影響を受けない可能性が高いにもかかわらず、蛍光のないダイヤモンドよりも価格が安く販売されていることがよくあります。 このようなダイヤモンドはお買い得品となるでしょう。 GIAカラー スケールに関する詳細は、GIA ダイヤモンド カラー チャートをご参照ください

蛍光はダイヤモンドの外観を濁らせる原因になるか?

いいえ、蛍光はダイヤモンドの外観を濁らせる原因になりません。 蛍光のため、光散乱の欠陥によって生じたダイヤモンドの既存の濁りが増加し、フェイス アップのパターンのコントラストが低下する可能性がありますが、蛍光自体が濁りの原因となるわけではありません。 光散乱の欠陥は非常にまれであるため、ほとんどの消費者は、ダイヤモンドの蛍光がStrong(ストロング)またはVery Strong(ベリー ストロング)であったとしても、ほとんどの照明下で蛍光がダイヤモンドの外観に影響を与えることを心配する必要はありません。 しかしこれは、消費者はダイヤモンドを実際に目で見る必要があるということを意味します。 もし濁りがあったとして、それが蛍光によって強調される場合は、(たとえば)日光と同等の照明の下でも目立ちます。

中央のダイヤモンドは、ストロングからベリー ストロングの蛍光を放つ Hカラーのダイヤモンドである。 両側にある2つのダイヤモンドは蛍光のないHカラーのダイヤモンド。 肉眼で観察した場合、色や透明度の違いは見られない。 提供:Jian Xin (Jae) Liao

一般の人が、蛍光を発するダイヤモンドと発しないダイヤモンドを見分けることができるか?

青色蛍光がダイヤモンドの外観に与える影響を研究するために、GIAの科学者は E、G、I、K のカラー グレードのダイヤモンドのセットを作りました。 それぞれの組のダイヤモンドは、青色蛍光の強度を除いて可能な限り類似するようにしました。 ダイヤモンドのグレーダー、熟練した専門家、平均的な観察者が、ダイヤモンドを制御された条件で見て、その外観を判断しました。 ジュエリーを購入する一般の消費者にあたる平均的な観察者には、蛍光による系統だった影響は見受けられませんでした。 概して観察者は、強い青色の蛍光を発するダイヤモンドは、テーブルを上にして見たときの方が色の見栄えが良いと感じました。 ほとんどの観察者にとって、蛍光と透明度は関連してはいませんでした。

日光と同等の照明と長波紫外線の照明の下で観察された7つのダイヤモンド。 写真:Kevin Schumacher/GIA

蛍光のあるダイヤモンドは良い?それとも良くない?

蛍光は、良くも悪くもありません。 蛍光を発するダイヤモンドを美しく魅力的だと思う人もいれば、そう思わない人もいます。 意見はさまざまです。

青味がかった蛍光を持つダイヤモンドをご検討の場合、自然の昼光を含む様々な種類の照明の下で見て、カラー グレードが同じ他のダイヤモンドと比較し、違いがあるかどうか確認しましょう。 違いがあるとわかった場合は、その違いが気に入ったかどうか考えてみてください。

この美しいブローチには、長波紫外線照射の下で蛍光を示すダイヤモンドが複数ある。

こちらの記事ではダイヤモンドの蛍光について詳しく説明しました。次は、光がダイヤモンドの外観にどのような影響を与えるかについて学びましょう

ダイヤモンド品質の4C: 最も重要なCとは?

あなたが「最も重要なCは何か」と質問しているなら、おそらくダイヤモンドの婚約指輪を購入しようとしているところなのではないでしょうか。 ダイヤモンドの品質となると、その答えはシンプルではあっても、わかりやすいとは限りません。 (さらに…)