婚約指輪のご購入の際に、「GIAダイヤモンド」という言葉を目にされることでしょう。これは、4Cの考案者であり独立したダイヤモンドの権威であるGIAにより鑑定されたダイヤモンドであることの略称です。 GIAダイヤモンドについて、また、賢くお買い物をする方々がGIAを信頼する理由について、詳しくご説明いたします。
このブログでは、「GIAダイヤモンド」の特徴について深く掘り下げ、何が「GIAダイヤモンド」なのかにお答えし、GIAによる鑑定を受けたダイヤモンドを選ぶことが、なぜこの重要な買い物をする際に安心感をもたらすのかをご説明します。
GIAダイヤモンドとは?
先に述べたように「GIAダイヤモンド」とは、ダイヤモンド販売者がGIAにより鑑定されたダイヤモンドを表現するために使用する略称です。 GIAは独立した非営利組織で、宝石の研究、宝石専門家の教育、宝石の品質を決定する基準の設定を行っています。
ダイヤモンドの品質の4C( カラー、クラリティ、カット、カラット重量)について聞いたことや学んだことがあるかもしれません。 GIAはこの基準の創設に合わせて、それぞれの「C」を評価するための科学的な手順とそれを表現するためのグレーディング用語も開発しました。
GIAはダイヤモンドを採掘しませんし、商業上の購入や販売、また取引も行いません。 またダイヤモンドの査定も行いませんし、その他、ダイヤモンドの価格設定や評価額について関わることもありません。 GIAはこういった商業的利益とは独立して活動しており、ダイヤモンドの品質の評価が完全に客観的で公正であるよう保証しています。
ご検討中のダイヤモンドの品質を確かめたい場合(品質と価格は密接に関連しているのでぜひそうしていただきたいのですが)、GIAが鑑定したダイヤモンドや、それに付属しているGIAダイヤモンドグレーディングレポートをお求めください。


ダイヤモンドはすべてGIAダイヤモンドか?
いいえ、すべてのダイヤモンドがGIAで鑑定されているわけではありません。GIAで鑑定されたダイヤモンドが市場に大量に出回っていることから、そのように思われるかもしれませんが。 これは、ジュエラーやその顧客がGIAの精度の高い独立したグレーディングサービスに信頼を置いている証拠です。
ご検討中のダイヤモンドがGIAで鑑定されたか確かめるには、GIAのグレーディングレポートを提示してもらえるよう依頼しましょう。 ダイヤモンドの4Cの完全な評価に加えて、GIAの各レポートには固有の番号が含まれており、ダイヤモンドのガードル(石の外縁)にレーザーで刻まれることもあります。
レポートの番号からは、GIAの世界的なオンラインのレポートデータベース、GIAレポートチェックにアクセスして、ダイヤモンドがGIAで鑑定されていること、またその鑑定の詳細をすべて表示して確認できます。
「GIA認定ダイヤモンド」と呼ばれるダイヤモンドの意味は?
「GIA認定ダイヤモンド」は間違った呼称です。 GIAはダイヤモンドを認定しません。GIAが行うのは鑑定(グレーディング)です。 「GIA認定された(GIA certified、GIAサーティファイド)」や「GIA認定書(GIA cert、GIAサート)」といった言葉は、ジュエリー業界では、ダイヤモンドがGIAの厳しい鑑定プロセスを受けたこと、あるいはそのダイヤモンドに付属しているレポートを示すために一般的に使用されています。
このプロセスは天然ダイヤモンドだけでなく、ラボグロウン(合成)ダイヤモンドにも適用され、GIAが同じように徹底して鑑定します。 レポートにはダイヤモンドがラボグロウン(合成)であるかどうかが明記され、購入者にとっての透明性が確保されます。
GIA自体は発行する書面に「認定(certificate)」という言葉を使用しません。 GIAはダイヤモンドを検査し、4Cに基づいて品質を評価して、それについて説明します。
GIAはダイヤモンドやその価値の認定は行いません。 むしろ、他の科学研究所のように、GIAはダイヤモンド評価の結果に関してレポートを発行しており、「レポート」という用語が鑑定結果を表現するために適切であると捉えています。
ダイヤモンドの鑑定において、GIAはどのように客観性を確保するか?
GIAはダイヤモンドの匿名性と鑑定プロセスの客観性を確実にするためにしっかりとした手順を整えています。
ラボラトリーに到着したときから、ダイヤモンドは透明の保管容器に入れられ、所持者に関する情報は一切取り除かれるか、隠されます。 容器にはプロセスを通して追跡に使用するバーコードラベルが付けられます。 こういった対策により、GIAグレーディングレポートがダイヤモンドの特徴を客観的に報告していることを保証します。
それぞれのダイヤモンドのカラー、クラリティ、カット、カラット重量は、少なくとも2人のGIAダイヤモンドグレーダーによって評価されます。 さらに経験豊富なスタッフ ジェモロジストが、それまでに行った鑑定の一部または全部の情報を見直しします。 グレードは十分な合意に至るまで発表されません。

GIA grades some of the finest diamonds in the world. This ring features a 51.6-carat oval diamond graded G color, VS2 clarity by GIA.

GIA grades some of the finest diamonds in the world. This ring features a 51.6-carat oval diamond graded G color, VS2 clarity by GIA.
鑑定されたダイヤモンドを選ぶ必要は本当にあるか?
ダイヤモンドの婚約指輪は最も意味あるお買い物のひとつです。 そして、最も価格の高い買い物のひとつかもしれません。 このため、検討中のダイヤモンドがそれなりに価値のあるものであるという確証が欲しいとお考えでしょう。
GIAダイヤモンドグレーディングレポートはダイヤモンドの4Cについて、また蛍光や行われた処理、その他について理解しておくべき重要な情報を提供します。
GIAダイヤモンドグレーディングレポートがあれば、そのダイヤモンドが天然ダイヤモンドであることの確信が持てます。 これはGIAが行う継続的な科学研究から得た知識に基づき、利用可能な最新の機器と手順をもってダイヤモンドを検査し分析を行っているからです。
GIAダイヤモンド グレーディング レポートは、宝石の品質特徴に関する公正な評価であるため、GIAが鑑定したダイヤモンド同士を比較することができます。 これにより、ルースダイヤモンドの品質を比較でき、どのダイヤモンドがご自分にとって最適な価値を持つふさわしいものであるか決定するヒントになります。
それに比べ、レポートのないダイヤモンド(「非認証ダイヤモンド」と呼ばれることもある)は、この検証がないため、真の品質を評価することが難しくなります。 率直に言えば安いかもしれませんが、レポートのないダイヤモンドは、ジュエラーの言葉だけに頼らなければならないため価値と信頼の点でリスクが高くなります。
検討中のダイヤモンドにGIAグレーディングレポートが付属しているか確認することは、車や家を購入する前に第三者機関による検査を受けるのと同じです。 これは購入プロセスの賢いステップです。そして数多くの保険会社はダイヤモンドに保険をかけるための基本事項としてGIAグレーディングレポートを必要としています。
ダイヤモンドの「GIA認定」を得るにはどうしたら良いか?
GIAはダイヤモンドの認定はしませんが、鑑定(グレーディング)を行います。どなたでも鑑定の目的でGIAにダイヤモンドを提出できます。
宝石やジュエリーの世界的な中心地にあるGIAの世界各地のラボラトリーに石を預けることができます。あるいはGIAに石を送ることもできます。 しかし、梱包や運送、またダイヤモンドに保険をかける複雑さがあり、またGIAは枠にセットされていない宝石のみを鑑定するため、お近くのジュエラーに石をお持ち込みいただき代理で石を提出してもらえるよう依頼する方が便利だという場合もあるでしょう。
店舗やオンラインにあるダイヤモンドの多くにはGIAグレーディングレポートがすでに付属しており、購入前に確認させてもらうことができます。 またダイヤモンドのレポートは購入手続が完了するとお客様のものになります。


「GIA認定」ダイヤモンドだと価格が上がるのか?
再度申し上げますが、「GIA認定」という言葉はGIAが鑑定したダイヤモンドに対する間違った表現です。 しばしば値札だけでダイヤモンドを比較して、GIAダイヤモンドは価格が高いという間違った意見があります。
ダイヤモンドや車、その他の高価な品物の価格は、品質と関係があります。 検討されている商品の品質に確信が持てない場合、高価過ぎるのか、いい買い物なのか、どのように判断すればよいでしょうか? そういうときには、同一の4Cの品質特徴を持ち、その品質がGIAのような同一の独立ラボラトリーで正確かつ客観的に鑑定されているダイヤモンド同士の価格を比べることが重要です。
GIAが鑑定したダイヤモンドを得るのは高価なことではありません。 GIAは0.70ctから0.99ctの重量の1点のダイヤモンドグレーディングレポートにわずか$48、また1.00ctから1.49ctの重量のダイヤモンドにはわずか$80しか料金をいただいていません。
ほとんどのジュエラーは鑑定料をダイヤモンドの価格に組み入れています。 2023年、カップルが婚約指輪1点に平均$5,500を費やしていることを考慮すると、GIAダイヤモンド グレーディング レポートの料金は安心を得るために支払う小さな費用に過ぎません。
「GIA認定」ダイヤモンドは他のダイヤモンドより優れているか?
GIAレポートのあるダイヤモンドは、本質的に品質が良いというわけではありません。むしろ、ダイヤモンドの4C(カット、カラー、クラリティ、カラット重量)を正確かつ公平に評価することで、ダイヤモンドの品質を保証しているのです。
GIAレポートが提供する保証があるからこそ、GIAレポート付きのダイヤモンドがより望ましいものとなっているのです。 GIAレポート付きのダイヤモンドを購入することで購入するダイヤモンドについて正確に知ることができ、当て推量でのお買い物を避けることができます。 GIAは、その厳格な独立したグレーディング基準で有名で、ダイヤモンドが公正に評価されていることを確信させてくれます。
天然ダイヤモンドであれ、ラボグロウン(合成)ダイヤモンドであれ、GIAレポートは、ダイヤモンドの品質が客観的に評価されていることを保証するものです。購入においてお客様が十分な情報を得た上で決断し、適正な価格を決定できるようサポートします。
ダイヤモンドがGIAの鑑定プロセスを受ける様子をご覧ください。
GIAダイヤモンドはどこで見つけられるか?
ほとんどの高級ジュエラーがGIAグレーディングレポート付属のダイヤモンドを提供しています。 GIAの小売業者検索は、お近くのGIAで鑑定されたダイヤモンドの取り扱いのある小売業者、またはGIAで訓練を受けたスタッフのいる小売業者を検索する際に役立ちます。 人気の高いネットショップのサイトでもGIAダイヤモンドを販売しています。
婚約指輪をお探しですか? 賢く美しい買い物をするために、これらのリソースをご活用ください: