ダイヤモンドのスタッドピアスはあなたを一層おしゃれに見せます。どのような装いにもスタイリッシュな雰囲気を添えます。そして注目の的となるでしょう。サセックス公爵夫人となったトレンドセッター、メーガン・マークルに聞いてみてください。お気に入りのダイヤモンドスタッドピアスの選び方をここに示しました。

記事の内容は次のとおりです。

ダイヤモンドのスタッドピアス小史
4Cを活用したダイヤモンドのスタッドピアス購入方法
ダイヤモンドのスタッドピアスに最適なシェイプおよびカットを選ぶ
ダイヤモンドのスタッドピアスに最適な金属を選ぶ
ダイヤモンドのスタッドピアスに最適なセッティングを選ぶ
ダイヤモンドのスタッドピアスの購入費用
ダイヤモンドのスタッドピアスをどこで購入するか
ダイヤモンドの証明:GIAダイヤモンドグレーディングレポートを必ず入手する

ダイヤモンドのスタッドピアス小史

イヤリングは太古から存在しています。5千年もの間、あらゆるタイプの耳飾りが男女を問わず使用されてきました。スタッドピアスの前身は古代エジプトで人気を博しました。近代的なダイヤモンドのスタッドピアスは19世紀後半に登場し、持続的な人気がありました。その人気は1970年代に高まり、それ以来ファッションに欠かせないものとなりました。今では、ダイヤモンドのスタッドピアスには様々な人々を惹きつける魅力があります。多くのスポーツ選手やセレブたちがシングルまたはペアでこうしたピアスを身に着けています。シンプルなスタッドは、片耳または両耳に複数のピアスをする人々に人気の、クリーンでなおかつ流行の先端を行くファッションに欠かせません。

このアンティークのダイヤモンドのスタッドピアスは時代を超えた魅力を持つ。それぞれのピアスはリボンを象徴し、左右併せて2.04カラットのダイヤモンドがきらめく。

このアンティークのダイヤモンドのスタッドピアスは時代を超えた魅力を持つ。それぞれのピアスはリボンを象徴し、左右併せて2.04カラットのダイヤモンドがきらめく。提供: 1stdibs.com

どれほどトレンディなのだろう、と思われましたか。サセックス公爵夫人となったファッションセッター、メーガン・マークルがダイヤモンドのスタッドピアスを身に着けていたのが最近目を引きました。使用されていた18Kホワイトゴールドのピアスには、耳たぶ下でカーブを描くペンダントジャケットが留め具に付いており、もう一つの、より大きいサイズのダイヤモンドが付いていました。2018年5月19日に行われたハリー王子との結婚式の際には、メーガンはウェディングドレスに合わせたアクセサリーとして、カルティエのダイヤモンドスタッドピアスを選びました。この18Kホワイトゴールドのガラントリー・ドゥ・カルティエイヤリングと呼ばれるピアスには、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが中央にセットされ、周囲にはビーズセッティングで留められたメレーダイヤモンドがあしらわれ、織り交ざるようにカーブを描いています。

サセックス公爵夫人となったばかりの元女優メーガン・マークル。自身のファッションステートメントとしてダイヤモンドのスタッドピアスを身に着けている。

サセックス公爵夫人となったばかりの元女優メーガン・マークル。自身のファッションステートメントとしてダイヤモンドのスタッドピアスを身に着けている。提供: ADRIAN DENNIS/AFP/Getty Images

4Cを活用したダイヤモンドのスタッドピアス購入方法

GIAの4Cカラークラリティカットカラット重量 )は、ダイヤモンドの品質を評価する世界共通の基準です。品質は価格に結びついているため、ダイヤモンドの4Cを考慮に入れ、美しいだけでなく、ベストバリューのダイヤモンドスタッドピアスを見つけるのに役立ててください。ダイヤモンドを選ぶ際、予算内で価格に対して最高の品質を得たいとお望みでしょう。そしてダイヤモンドのスタッドピアスを購入される時には、それが2倍になります。一つ良い点は、細かい詳細までが重要となるソリティアダイヤモンドの婚約指輪と違い、スタッドピアス用のダイヤモンドを選ぶ際はいくらか自由があるということです。では4Cの一つ一つと、優先順位の付け方を見ていきましょう。

  • カラー:ダイヤモンドのファセットは、近くのものを映す、極めて小さな鏡のようなものです。それは、ダイヤモンドがセットされている金属、着用するあなたの肌、髪、また周囲のものすべての色を、ガラスや他のイヤリング同様ダイヤモンドが取り入れる、ということです。それらが、目に映るダイヤモンドのカラーに影響を及ぼします。ですから、より高価な無色のダイヤモンドを選ぶことはさほど重要ではありません。DからZのカラースケールで低いグレードのダイヤモンドを選ぶことで節約ができます。
  • クラリティ:ダイヤモンドのスタッドピアスにあるインクル―ジョンや傷は、10倍のジュエラー用ルーペを持って近づき、耳たぶを観察するのでない限り、誰にも見つけることはできません。クラリティスケールで低いグレードのダイヤモンドにあたる、スライトリーインクル―デッド(SI1およびSI2)またはインクル―デッド(I1またはI2)はお値打ち品であるため、次の2つのCにより費用をかけることができます。
  • カット:ダイヤモンドスタッドピアスには、きらめきと大きく見える効果を望まれることでしょう。ダイヤモンドのカットが主にその役割を果たしています。ブリリアントカットのファセットの配置が最も強いきらめきを生みます。このカッティングスタイルのダイヤモンドを探しましょう。ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドスタッドピアスを選ぶ場合、GIAのグレーディングでExcellent(エクセレント)またはVery Good(ベリーグッド)のカットグレードを得ているダイヤモンドにします。これにより、それぞれのダイヤモンドは期待どおりのきらめきを生むプロポーション、シンメトリー、そして質の高い職人の技能を備えたものであることが確かめられます。
  • カラット重量:ダイヤモンドスタッドピアスは、忘れられない印象を与えることが目的です。可能ならば、0.50カラット(ct)以上のダイヤモンドを購入してください(もちろん、2つ必要です)。また、0.50ct、0.75ct、1.00ct等のマジックサイズよりも数ポイント低い石を選び、インパクトをわずかに減らすことで節約ができることも覚えておいてください。ですが、カラット重量を意思決定の唯一の判断基準にすることは避けましょう。カッティングの質の低いダイヤモンドでは、輝きやファイアー、シンチレーションが劣ります。くすんだ、活気のないものとなります。こうしたことは望んでいらっしゃらないでしょう。同様に、DからZのカラースケールであまりに低いダイヤモンドにも、明らかに黄色や茶色がかった色合いが見られます。また、I3のダイヤモンドは暗く、または不透明に映ります。

4Cの優先順位の付け方で、まだご不明の点がおありですか?最も重要なCとは?をご覧ください。

見た目も美しい盾はいかが?想像力豊かなデザイナーが、盾型のダイヤモンドとラウンドブリリアントカットを用いてまさに先鋭的なものを生みだした。視野を広げれば、あらゆるスタイルのダイヤモンドスタッドピアスが見つかる。

見た目も美しい盾はいかが?想像力豊かなデザイナーが、盾型のダイヤモンドとラウンドブリリアントカットを用いてまさに先鋭的なものを生みだした。視野を広げれば、あらゆるスタイルのダイヤモンドスタッドピアスが見つかる。提供: 1stdibs.com

ダイヤモンドのスタッドピアスに最適なシェイプおよびカットを選ぶ

ダイヤモンドスタッドピアスには、あらゆるシェイプとカットがあります。それぞれに特有の魅力とアピールがあります。そのため、客観的に見て最高のシェイプやカットというものは存在しません。ですが、ダイヤモンドスタッドピアスで人気のあるカットというのは2つあります。

  • ラウンドブリリアントカット: ラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドの婚約指輪では最も人気の高いカットです。無色のダイヤモンドで、輝き、ファイヤー、きらめきを最大化させるカットでもあります。そのため、ダイヤモンドのスタッドピアスでも人気のある選択肢です。
ダイヤモンドが多ければ、きらめきも多い。ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをメレーダイヤモンドのヘイローが囲む。ダイヤモンドのスタッドピアスで最も人気の高いカットの一つ、ラウンドブリリアントからより多くの宝石の花火が出ている。

ダイヤモンドが多ければ、きらめきも多い。ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをメレーダイヤモンドのヘイローが囲む。ダイヤモンドのスタッドピアスで最も人気の高いカットの一つ、ラウンドブリリアントからより多くの宝石の花火が出ている。提供:evelynH. Jewelry Inc.

  • プリンセスカット:ほとんどのプリンセスカットダイヤモンドの正方形のシェイプは、ダイヤモンドスタッドピアスに使用されると、流行の最先端を行く趣を醸し出します。プリンセスカットはブリリアントカットのファセット配置の変形型であり、これらのダイヤモンドには群を抜くきらめきとシンチレーションがあります。
このダイヤモンドスタッドピアスの主役は、2つの0.50ctのプリンセスカットダイヤモンド。ローズゴールドのセッティングが、無色のダイヤモンドと大胆なコントラストを形成している。

このダイヤモンドスタッドピアスの主役は、2つの0.50ctのプリンセスカットダイヤモンド。ローズゴールドのセッティングが、無色のダイヤモンドと大胆なコントラストを形成している。提供:ItsHot.com

ダイヤモンドのスタッドピアスに最適な金属を選ぶ

ダイヤモンドのスタッドピアスと合わせる金属の色を選ぶ際に考慮すべきことが3つあります:カラー、重量、身に着ける人のアレルギーです。3つの要因についての詳細を示しました。

金属の色

以前のブログで、金属がダイヤモンドの色の見え方に与える影響をご説明しました。要点は、ダイヤモンドが非常に反射の強い宝石であるために、周囲の金属の色がダイヤモンドの色の見え方に影響を与える、ということです。このことを利用して、スタッドピアスのスタイルにコントラストや調和を生み出すことができます。真っ白な明るい外観がお望みならば、DからZのGIAカラーグレーディングスケールでDからJまでのカラーのダイヤモンドには、白色金属(ホワイトゴールドまたはプラチナ)が選択肢として最適です。白色金属は、こうしたダイヤモンドが無色である、またはわずかなイエローの色味しかないということを一層引き立てます。より柔らかな印象がお好みですか?イエローの色合いが顕著なMからZまでのダイヤモンドには、金属の色と調和するのでイエローゴールドやローズゴールドがよく合います。また、こうしたダイヤモンドに白色金属を合わせ、コントラストを生み出すこともできます。カラーグレードがKまたはLのダイヤモンドには、スタッドピアスのセッティングにどのような効果を求めるかによって、イエローゴールドまたは白色金属、どちらでも使うことができます。

イエローゴールドが2つのローズカットダイヤモンドを包み、外周にはラウンドブリリアントカットのメレーダイヤモンドが留められている。選んだ金属、ダイヤモンドのシェイプ、ダイヤモンドのカットが爽快な作品を生み出している。

イエローゴールドが2つのローズカットダイヤモンドを包み、外周にはラウンドブリリアントカットのメレーダイヤモンドが留められている。選んだ金属、ダイヤモンドのシェイプ、ダイヤモンドのカットが爽快な作品を生み出している。提供:Denise James/Tracy Rasinski Photography LLC

重量

ダイヤモンドのセッティングが例外的に大きいものでない限り、使用されている金属の違いが理由でダイヤモンドのスタッドピアスの重さがより重く、または軽くなったことに気づくということはないでしょう。それでも重さが心配な場合、アドバイスをさせていただきます。プラチナは金よりも密度が高い、つまり比重(質量 ÷ 体積)が大きいため、同じイヤリングのセッティングでは金よりもプラチナのほうが重くなります。金やプラチナのような貴金属は、他の金属と混ぜる、つまり合金にして強度と耐久性を持たせます。プラチナ合金の純度は通常90~95%ですが、ホワイトゴールドの純度は一般的に58.5%(14K)または75%(18K)です。合金(ホワイトゴールドに含まれる銅、ニッケル、パラジウム、亜鉛など)の比重は、金やプラチナよりも小さいです。プラチナ合金にはより多くの貴金属が含まれるため、より重量感があるのです。ですが、繰り返しになりますが、ほとんどのスタッドピアスの場合、使用される金またはプラチナは少量のため、耳に感じる重さは通常取るに足らないものです。

このスタッドピアスでは蛇のモチーフがダイヤモンドを囲んでいる。男性にも女性にもよく合う外観である。スタッドがプラチナ製でも、さほど重くはならない。

このスタッドピアスでは蛇のモチーフがダイヤモンドを囲んでいる。男性にも女性にもよく合う外観である。スタッドがプラチナ製でも、さほど重くはならない。写真:Joe Sinthavong。提供:Alexis Kletjian

アレルギー

多くの人が銅やニッケルなど、金合金に使用される金属に対するアレルギーを持っています。こうした合金、または他の合金に対して過敏な場合、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ローズゴールドは避けてください。ただし、プラチナは低刺激性です。プラチナは炎症やアレルギー反応の心配をせずに着用できます。金属アレルギーがある場合、プラチナがより安全な選択肢です。

ダイヤモンドのスタッドピアスに最適なセッティングを選ぶ

セッティングは、どのようなジュエリーにおいても2つの役割を果たします。実用面では、紛失の心配をせずに着用できるよう、宝石をしっかりと固定します。スタイル面では、宝石を最も良く見せるため、創作上の無限の可能性をセッティングが提供しています。ダイヤモンドスタッドピアスでは、どのセッティングが最大のきらめきを生み、石を大きく見せ、最も高度な保護を提供するかを考慮します。

最大限のきらめきを引き出すセッティング

ダイヤモンドのきらめきを最大限に引き出すには、石に接する金属の量を最小限にとどめます。金属の使用量が少ないほど、ダイヤモンドがより多く目に触れるということです。爪を3本または4本使用したセッティングは、人目を引く選択肢です。小さめのダイヤモンドには、メレーダイヤモンドのヘイローをあしらうことも検討してみてください。ダイヤモンドの無色性を引き立たせる、白色金属のセッティングでダイヤモンドを包み込むこともできます。

3本のホワイトゴールドの爪がスタッドピアスのペアシェイプダイヤモンドを安全に固定し、石のきらめきが思いのままに放たれている。

3本のホワイトゴールドの爪がスタッドピアスのペアシェイプダイヤモンドを安全に固定し、石のきらめきが思いのままに放たれている。提供:ItsHot.com

サイズを最も大きく見せるセッティング

プロングセッティングでも、ダイヤモンドの表面を覆う量を最小限にとどめるため、ダイヤモンドを最も大きく見せることができます。サイズの大きさを求めるならばプロングセッティングを選び、ダイヤモンドの面をできるだけ多く見せるようにします。

セキュリティを最大限にするセッティング

ダイヤモンドは、モース硬度スケールで10に格付けされ、最も高い硬度を持つ宝石ではありますが、欠けたり傷がついたりすることもあります。ただしイヤリングとして身に着けるダイヤモンドの場合、指輪やブレスレットが受けるような摩耗にさらされることはありません。そのため、セキュリティ上の主な懸念事項は、ダイヤモンドがセッティングから外れないかということです。一般に、ダイヤモンドを覆う部分が最小限のセッティングはダイヤモンドのサイズを最大化させますが、保護も最小限となります。最大の保護はベゼルセッティングで得られます。薄い金属の帯を、宝石の周りに押し付けるかハンマーで叩くかして巻くことにより、固定します。ベゼルの金属はダイヤモンドの表面の一部を覆いますが、白色金属のベゼルならば、無色の宝石を固定しながら大きく見せることができます。

0.40ctのブラックダイヤモンドをベゼルセッティングで確実に保護し、ネジ式のポストで耳にしっかりと固定する。このスタッドには紛れもなく男性的なアピールがある。

0.40ctのブラックダイヤモンドをベゼルセッティングで確実に保護し、ネジ式のポストで耳にしっかりと固定する。このスタッドには紛れもなく男性的なアピールがある。提供:ItsHot.com

ロック式の留め具により、ダイヤモンドのピアスを紛失から保護する。

La Pousette(ラ・プーセット)などのロック式のイヤリングの留め具は、ダイヤモンドのイヤリングを紛失から保護する。そのため、人気のある選択肢となっている。写真: Emily Lane/GIA。提供:Faizah Bhatti