婚約指輪用のルースダイヤモンドを選ぶために見比べているところですか?あまりの選択肢の多さに驚かないでください。大切なのは、賢く比較をすることです。美しいダイヤモンドを賢く購入するための6つの簡単なステップをご紹介します。
自動車やコンピューター、住宅など大きな買い物をされたことがある方はご存知だと思いますが、最高に価値のあるお買い物をする秘訣は、購入前に適切な比較をすることです。つまり、あなたが求める特徴や、そのために遣う金額、そしてどのようにして品質を見分けるのについて、知ることです。ルースダイヤモンドのお買い物も同様です。
1. 最重要事項から始める:予算を決める
ダイヤモンドの婚約指輪は、500ドル以下のものから50万ドル以上のものまで販売されています。価格帯の幅が広すぎるので、米国での2017年の平均金額を知ることは予算を決める助けになるかもしれません。The Knotによると、婚約指輪の平均購入金額は6,352ドルでした。さて、あなたの予算はどのくらいになりますでしょうか?この質問に答えることができるのはあなただけです。婚約指輪のダイヤモンドを探し始める前に、予算を決めておくことは大変重要になります。予算を決めることで、ルースダイヤモンドの検索範囲を絞り込むことができ、あなたが同一条件での比較をする際に役立ちます。
2. 4Cについて学ぶ
ダイヤモンドの品質の4Cは、GIA が考案し、今ではダイヤモンドの品質を表す世界的な基準となっています。4Cについて学ぶことで、あなたにとって最も重要なダイヤモンドの品質を決定することができ、数々のルースダイヤモンドの品質を比較できるようになります。4Cとは:
- カラー:D-Zカラースケール上で無色に近いほど価値が高くなります。
- カット:ダイヤモンドのファセットが光といかに良く相互作用するかはカットの質にかかっています。
- クラリティ:石の内部のインクルージョンや表面のブレミッシュの有無を表します。
- カラット重量:ダイヤモンドの重さ、質量またはサイズをメトリックカラットで表します。
3. あなたにとって最も重要なCを優先させる
予算を決定し、ダイヤモンドの価値を決める要素について学んだら、どの「C」が自分にとって最も重要であるかの特定を始めてください。これは、ルースダイヤモンドの選択肢をより絞り込むことに役立ち、本格的にお買い物を開始する準備を整えてくれます。こちらが、4Cと、優先順位のつけ方についての概要です:
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- ダイヤモンドの無色度に心を惹かれているならば、ダイヤモンドのカラーがあなたにとって最も重要なCになるでしょう。そしてダイヤモンドのカラーはリングに使用される金属によって影響を受けることを覚えておいてください。プラチナやその他のホワイトメタルは、カラーグレードがH以上のダイヤモンドの無色度を強調します。同様に、わずかに黄味がかったダイヤモンド(カラーグレードがMより低いもの)はイエローゴールドにセットすることでその色が強調されます。
- インクルージョンやブレミッシュがより少ないダイヤモンドをお求めの場合、あなたにとって最も重要なCはクラリティになります。クラリティグレードSI1以上のダイヤモンドのインクルージョンは肉眼では見えないことにご留意ください。
- きらめきがたくさんあるダイヤモンドをお求めの場合、あなたにとって最も重要なCはカットになります。業界の専門家の多くは、4Cの中でもカットを最も重要視しています。輝き、ファイヤー、シンチレーションといった、私たちがダイヤモンドについて思い浮かべる光の動きを作り出すからです。
- 見た目のサイズ感を重視する場合、カラット重量があなたにとって最も重要なCになります。(ダイヤモンドを大きく見せてくれる婚約指輪のセッティングについてもご検討されてはいかがでしょうか。)
4. グレーディングレポートを利用してルースダイヤモンドを比較する
ダイヤモンドグレーディングレポートは、ルーズダイヤモンドを比較するための貴重なツールです。ダイヤモンドの4Cだけでなく様々な情報を提供してくれるからです。レポートでは、ダイヤモンドが天然か合成なのか、またカラーやクラリティを改良する処理が施されているかどうかを知ることができます。この情報を知ることで、自信を持って購入をすることできます。
重要なヒント1:ダイヤモンドを比較する場合は、同じラボでグレーディングされたもののみを対象にしてください。ラボが異なる場合、グレーディングの基準も異なることがあるからです。GIAは世界中にダイヤモンドをグレーディングする9か所のラボがあり、それらすべてのラボは厳格な同一のグレーディング基準に沿ってグレーディングを行っています。GIAでは、カラーやクラリティに施された改良が恒久的でないダイヤモンドのレポートは発行していません。重要なヒント2:評判の良いラボのグレーディングレポートは、ダイヤモンドの品質を客観的に評価するものですが、ダイヤモンドが実際どのように見えるかはレポートだけではわかりません。カラー、クラリティ、カットグレードは、範囲を示すものです。そのため、書類上は同じグレードのダイヤモンドでも実際に見比べてみると違って見えることがあります。宝石店に行って、実際にルースダイヤモンドを見比べてみましょう。ヒント5で詳しく説明します。
5. ルースダイヤモンドを異なる照明条件で見てみる
ここまで、あなたにとって最も重要なCを選び、同じラボでグレーディングされたダイヤモンドを比較することができました。候補となるルースダイヤモンドを2~3個程度に絞り込めたことと思います。次のステップは?ダイヤモンドを4つの異なる照明条件で見てみることです。
- スポットライトのみがある環境、ただし大げさ過ぎないものであること
- 拡散照明 ー 白い天井に蛍光灯の明かりが跳ね返ったくらいがちょうどよい
- 混合 - スポットライトと拡散照明の両方で、どちらもが他を圧倒しない程度のもの
- 自然昼光 - 太陽の下、またはダイヤモンドの光を分散させる木漏れ日の下
これら4つの照明条件で観察することで、ダイヤモンドが様々な場面でどのように見えるかを知ることができます。きらめきはダイヤモンドの最も重要な品質の一つであり、照明テストを行うことで、その石の持ち味を見ることができます。
6. ルースダイヤモンドのカラット価格を計算する
選択肢の絞り込みができたところで、ルースダイヤモンドの価格を計算して最高の価値を得ることができるのかを確認してみましょう。それぞれの石のカラットあたりの価格を判定することで金額を出すことができます。計算は簡単です:価格をカラット重量で割るだけです。
- 1.43カラットで価格が4,500ドルのダイヤモンドの場合: $4,500÷1.43 = $3,147(カラットあたりの価格)
- 1.39カラットで価格が4,500ドルのダイヤモンドの場合: $4,500÷1.39 = $3,237(カラットあたりの価格)
ダイヤモンドの価格は重量のみで決まるものではありません。ダイヤモンドの価値は、品質の要素の組み合わせによって決まります。ルースダイヤモンドの価格を比較する前に、比較するダイヤモンドのカラット重量がほぼ等しく、かつカラー、クラリティ、カットグレードが類似したものであることを確認してください。また、人気の高いカラット重量が価格にも反映されることにも注意してください。人気のある重量は、業界では「マジックサイズ」と呼ばれており、0.25ct、0.50ct、0.75ct、1.00ctなどのサイズがあります。これらのサイズを求める人が多いため、重量がこれらよりもわずかに少ないダイヤモンドに比べ高額になっているのです。例えばすべのて品質特徴が等しい場合、1.02ctのダイヤモンドは0.96ctのダイヤモンドよりはるかに高額になりますが、実際のところサイズの違いを見分けるのは難しいものです。
今回お伝えしたヒントが、あなたの愛する人を喜ばせるダイヤモンドを見つける手助けになることを願っております。