ダイヤモンドの婚約指輪のご購入をお考えですか?4Cやダイヤモンドのシェイプとカット、金属の特徴、セッティングのタイプなど知っておく必要のあることがたくさんあります。
これからご紹介する、婚約指輪を購入するための12のヒントを参考にして、賢く買い物をしてください。
1. 4Cについて学びましょう。
2. ダイヤモンドのシェイプ、ダイヤモンドのカッティングスタイルとダイヤモンドのカットの質の違いを理解しましょう。
3. バンドに使う金属を選びましょう。
4. セッティングを選びましょう。
5. サイドストーンを選びましょう。
6. ダイヤモンドを異なる照明条件で見てみましょう。
7. 最高のきらめきとサイズを選びましょう。
8. 彼女のスタイル(あなたのではありません)に合う指輪を選びましょう。
9. 彼女の指輪のサイズを確認しましょう
10. 予算を決めましょう。
11. 宝石商を選びましょう。
12. ダイヤモンドグレーディングレポートはぜひ取得しましょう
1. 4Cについて学びましょう。
ダイヤモンドの婚約指輪購入のための最初のヒントは、4C(カラー、カット、クラリティ、カラット重量)について学ぶことです。GIAによって作成された4Cは、ダイヤモンドの品質を評価するグローバルスタンダードと見なされており、ダイヤモンドを比較する際に役立ちます。4Cについて簡潔にまとめると:
- カラー:D から Zのダイヤモンドカラーグレードは、ダイヤモンドの色の欠如の度合いを評価します。ダイヤモンドは色が無色に近づくほど、より稀少になります。
- カット:ダイヤモンドのカットの質は、カットがどれだけダイヤモンドの光を引き出しているかによって決まります。
- クラリティ:ダイヤモンドのクラリティは、インクルージョンやブレミッシュが無いことの程度を表します。
- カラット重量:ダイヤモンドのカラット重量は、ダイヤモンドの見かけの大きさに表れます。
- 4Cについてご理解いただいたところで、次のステップとして、「私にとって一番大切なCはどれだろう?」とご自身に問いかけてみてください。4Cの中から優先順位を決めることで、一部のダイヤモンドをあなたの検索対象から素早く除外することができるでしょう。そしてあなたの花嫁になる方を喜ばせるものに焦点を絞ることができます。4Cは理解するために時間をかける価値があります。なぜなら、4Cはダイヤモンドの品質を説明する世界共通の言語だからです。この用語を活用することで、自信を持ってダイヤモンドの婚約指輪を購入することができるようになります。
2. ダイヤモンドのシェイプ、ダイヤモンドのカッティングスタイル、ダイヤモンドのカットの質について、違いを理解しましょう。
婚約指輪を購入する前に、ダイヤモンドのシェイプ、カッティングスタイルとカットの質の違いを理解する必要があります。ダイヤモンドのシェイプとは、フェイスアップで見たときの石の輪郭を指します。圧倒的に人気が高いダイヤモンドのシェイプはラウンドです。しかし、他にも様々なシェイプがあります。ファンシーシェイプとして知られている、マーキス、ペア、オーバル、長方形、四角形、ハートなどです。カットのスタイルとは、ダイヤモンドのファセットの配置を指します。例えば、ラウンドのダイヤモンドの最も一般的なファセットは、ファセットが57個から58個ある標準ブリリアントカットスタイルです。その他のカットスタイルとして、四角形または長方形で、側面に沿って4つの長いファセット(ステップカット)と面取りを施した角を有す、エメラルドカットがあります。ラディアントカットのダイヤモンドも四角形や長方形ですが、カットはブリリアントスタイルになります。カットの質とは、ダイヤモンドのファセットが光といかに良く相互作用するかを示すものです。同じシェイプとスタイルでカットされた2つのダイヤモンドであっても、テーブルサイズ、ガードルの厚さ、ポリッシュやシンメトリーが異なる場合があります。これらの違いはフェイスアップでの外観に影響し、カットの質にも影響します。
3. バンドに使う金属を選びましょう。
婚約指輪のバンドに使用する金属のタイプは、指輪全体の見え方に影響します。ホワイトゴールドとプラチナは長年に渡って人気があり、どちらも滑らかでモダンな外観にしてくれます。また、ダイヤモンドの無色度を引き立てるため、GIAカラースケールのDからJの範囲の、無色または無色に近いグレードのダイヤモンドには最適な選択です。それらのダイヤモンドをイエローのプロングにセットすると、ダイヤモンドの外観が黄色がかって見えてしまいます。ゴールドがお好きな場合、よくある組み合わせとして、ホワイトメタルのプロングまたはベゼルとイエローゴールドのバンドで、ダイヤモンドとのコントラストを作り出すこともご検討ください。ローズゴールドもトレンドになっています。温かみのある柔らかな外観で、レトロ期(1935年から1950年代)の婚約指輪の選択肢として人気がありました。これまでご紹介した金属について重要な情報をいかにご紹介します:
- プラチナは、グレーホワイト色がエレガントな非常に耐久性と耐腐食性が高い金属です。プラチナは、不純物のない状態では柔らかいため、通常、イリジウム、ルテニウム、コバルトなどアメリカで人気のある他の金属との合金にします。米連邦取引委員会(FTC)では、「プラチナ」と表記できるのは、プラチナ950(プラチナ95% 合金5%)を使ったジュエリーのみとしています。プラチナの含有率が90%または85%(「トラディショナルプラチナ」)のセッティングの場合は、850Platあるいは850Ptといったマークをつける必要があります。プラチナ含有率が50%から80%のセッティングの場合は、それぞれの金属含有率を示す必要があります。(例 800Pt. 200Ir - プラチナとイリジウムの合金の場合)。一般的にプラチナはゴールドより高価ですが、金属アレルギーが起こりにくく、より耐久性に優れています。
-
- ゴールドは何千年もの間、宝飾品に使用されています。その色と希少性、そして光沢(物質の表面が光を反射する様子)により人々を魅了します。プラチナ同様、不純物が含まれていない金は柔らかいため、通常は他の金属と合金にします。カラット(Karat)は金の純度を示す用語で、24に分割されています。純度75%の金ー18Kゴールドとは、18が金で6が合金化金属であることを意味します。アメリカで最もよく使われる14Kゴールドは、14が金で10が他の金属となります。
– ローズゴールドは通常、金を銅と銀で合金して作られます。製造業社は独自の配合を企業秘密としています。ローズゴールドはイエローゴールドより耐久性に優れており、どのような肌色も引き立たせてくれると言われています。
– ホワイトゴールドは純金と、パラジウムまたは銀などの白い金属を合金して作られます。美しく、耐久性も高い婚約指輪の選択肢です。ただし、ホワイトゴールドは、より良い輝きと傷からの保護のために、通常はロジウムでコーティングされることにご留意ください。これは時間の経過とともにすり減ることがあり、その場合は再度コーティングをする必要があります。
- 純銀(スターリングシルバー)は宝飾品によく使われますが、耐久性が最も高い金属ではなく、時間の経過とともに曇りが発生することから、婚約指輪に使われることは稀です。比較的柔らかいということもあります。純銀(スターリングシルバー)とは、925(92.5%)が銀で75(7.5%)が銅またはその他の金属(通常はニッケルまたは亜鉛)で合金されたものを意味します。
4. セッティングを選びましょう。
婚約指輪に使われるダイヤモンドは、セッティングで台に固定されます。セッティングには2つの役割があります。ダイヤモンドの美しさを引き立てることと、破損から保護することです。セッティングにより、保護の度合いが異なります。一般的なセッティングは次の3タイプです:
- プロング:ダイヤモンドを4つから6つのプロング(細い金属のサポート、いわゆる爪)で固定します。爪留めとも言います。プロングが1つの石を固定している指輪は「ソリティア」と呼ばれています。プロングセッティングには、ダイヤモンドをさらに保護するために、各プロングからバンドに延びるスロープを持つ、カテドラルセッティングなど、様々な種類があります。
- ベゼル:この婚約指輪のセッティングでは、薄い金属製の帯を宝石の周りに押し付けてあるいは叩いて巻くことにより宝石を所定の位置に固定します。覆輪留めとも言います。ベゼルセッティングはセンターストーンの保護に優れています。
- ヘイロー:小粒のダイヤモンドがセンターストーンを囲んでいるものです。ヘイローは、婚約指輪に一層のきらめきを添え、センターストーンをより大きく見せることができます。
5. サイドストーンを選びましょう。
サイドストーンは婚約指輪をまばゆいばかりにドレスアップしてくれます。また、上品さも加わり、洗練された雰囲気を作り出します。人気があるのは、チャネルまたはパヴェセットにされた、リングのシャンクに沿ったダイヤモンド、センターストーンの両脇を装飾するダイヤモンドのバゲット、そしてお好みの数量のカラー宝石で装飾するものなどです。センターストーンを引き立たせる、ダイヤモンドのサイドストーンをご希望の場合、カラー、クラリティそして(ラウンドブリリアントの場合は)カットのグレードがセンターストーンに近いものを選びましょう。
6. ダイヤモンドを異なる照明条件で見てみましょう。
日中の光、キャンドルライト、蛍光灯、スポットライト - ダイヤモンドの見え方は照明条件により大きく異なります。その理由は、ダイヤモンドのファセットが多数の小さな鏡のような働きをして、周囲を反射することにあります。どんな動きによっても、ファセットは光を互いに反射し、魅力的な光と色のきらめきを作り出します。ダイヤモンドの婚約指輪を購入する際には、次の4つの異なる照明条件でダイヤモンドを見て、どのように輝くのかを確認してください。
- 大げさ過ぎないスポットライトがある環境
- 拡散照明-白い天井に蛍光灯の明かりが跳ね返ったくらいがちょうどよい
- スポットライトと拡散照明を混合した照明環境
- 自然昼光 – 太陽の下、またはダイヤモンドの光を何千もの欠片に分ける木漏れ日の下
- さらに、将来の花嫁が婚約指輪を最も着用するであろう環境についても考えましょう。その環境で最高の輝きを放つダイヤモンドを選びたいと思うことでしょう。
7. 最高のきらめきとサイズを選びましょう。
カラーとクラリティが同じダイヤモンドでは、カットが石のきらめきを左右します。ラウンドブリリアントのダイヤモンドのきらめきを確認する簡単な方法は、GIAのカットグレードで「Excellent(エクセレント)」または 「Very Good(ベリーグッド)」のものを選ぶことです。加えて、一般的には、婚約指輪にセットするダイヤモンドの数が多ければ多いほど、婚約指輪のきらめきも増します。このことが、ダイヤモンドのサイドストーンが検討されるもう一つの理由です。
ダイヤモンドの婚約指輪をより大きく見せるための2つの方法:
- ダイヤモンドをひだ状にしたホワイトメタルのヘッドにセットする、イリュージョンセッティングにする。ダイヤモンドがヘッド全体のサイズと同じように見える。
- クラスターセッティングを使用する: この婚約指輪のセッティングでは、同様のサイズの数個の小粒ダイヤモンドが並んでセットされます。このテクニックはきらめきを最大化させ、使われている実際のメレーダイヤモンドよりも、かなり大きな一粒ダイヤモンドのように見える錯覚を生みます。
8. 彼女のスタイル(あなたのではありません)に合う指輪を選びましょう。
婚約指輪は生涯、毎日着用することになるものです。ですから、着用する人がわくわくするようなものでなくてはなりません。つまり、あなたの好みは置いておいて、彼女が好むスタイルを知るべきなのです。一番簡単なのは彼女に直接聞くことですが、あなたがサプライズのために内緒にしておきたい場合、他にも方法があります:
- 観察すること。彼女がいつも着けているのはどのようなタイプのジュエリーですか?金属の色は?
- 彼女の親友に聞いてみる。あなたの未来の奥様が、夢の婚約指輪またはジュエリーのPinterestボードを作成している可能性があります。あなたにシェアしていなくても、友達とシェアしている可能性があります。
- 一緒にジュエリーを買いに行く。彼女がどのジュエリーに注目するのかを注意して見ましょう。
- 洗練された雰囲気で、古き良き時代の優雅さを持つものに囲まれている女性の場合、クラッシックなスタイルが好みかもしれません。一粒の長方形のダイヤモンド婚約指輪、またはブリリアントスタイルのファセットを施したラウンドのダイヤモンド婚約指輪は、不朽の選択肢でおそらく彼女のスタイルにも合うことでしょう。
- ロマンティックな女性なら、ハート形のダイヤモンドにときめくことでしょう。ボウとリボンのついたエドワード朝様式の婚約指輪は豊かなインスピレーションの源となります。
- 彼女がモダンなテイストを好む場合、おそらく今のトレンドを受け入れて、自分を表現することを恐れないでしょう。
- アーティストまたはクリエイティブタイプの場合、アールデコスタイルの婚約指輪やアールヌーボースタイルの婚約指輪を喜ぶでしょう。あるいは、現代的なデザイナーに彼女だけのデザインを依頼することができる、オーダーメイドの婚約指輪を考えるかもしれません。
9. 彼女の指輪のサイズを確認しましょう
婚約指輪を購入するのに、愛する人の指輪のサイズがわからない場合、(気づかれないように)サイズを得る方法をいくつかご紹介します。彼女が部屋を出るのを待って、彼女の指輪の内円を紙にトレースするか、石鹸にリングを押し当てて写し取ります。また、自分の指のどれか1本に指輪をはめて滑らせ、それが止まったところで線を引くという方法もあります。宝石商はこうした測定を利用して、彼女のリングサイズを推測することができます。指輪を着けない女性の場合、指輪サイズを決める他の方法もあります。
10. 予算を決めましょう。
肝心なのは、あなたにとって相応だと考える金額にすることです。以前ダイヤモンド婚約指輪に関するよくある迷信でも否定しましたが、良い機会ですので、ここでも再度否定しておきたいと思います。婚約指輪は給料の3ヶ月分であるべきだという迷信は1950年代に遡るもので、現在ではそれほど意味がありません。はるかに良いヒントは次の通りです:4Cについて学んで、購入前に複数店舗を比較しておけば、予算に合った婚約指輪を見つけることができるでしょう。最終的には、金額ではなく、どれだけの愛を指輪で表現できるかということになります。
11. 宝石商を選びましょう。
婚約指輪は高価なお買い物ですので、信頼のできる宝石商から購入したいとお考えになることでしょう。ヒント-GIAのように認定されたスクールからの資格をもつ宝石商を探すことから始めましょう。GIAの小売業者検索は、GIAでグレードされたダイヤモンドの取り扱いのある、またはGIAにより訓練を受けたスタッフのいる小売業者を検索する際に役立ちます。
12. ダイヤモンドグレーディングレポートはぜひ取得しましょう
婚約指輪を購入する際、ダイヤモンドグレーディングレポートはぜひ取得しましょう。ダイヤモンドグレーディングレポートには、ダイヤモンドの品質・特徴が正確に記されていますので、あなたが購入を決める際のご不安を取り除いてくれます。また、このレポートにはダイヤモンドの色あるいはクラリティを改良するために処理が行われたかどうかについても記されます。GIAでは、様々な種類のダイヤモンドグレーディングレポートを提供しています。
もう一つのヒント:婚約指輪に保険を掛けましょう
あなたの愛する人をうっとりさせる婚約指輪を見つけたら、保険を掛けたくなることでしょう。指輪の紛失や盗難の際、公正な補償を受けることができます。通常、保険会社は保険証券を発行する際に、ダイヤモンドグレーディングレポートの提出を求めます。このことが、ダイヤモンドグレーディングレポートがついているダイヤモンドの購入をお勧めするもう一つの理由です。