Cullinan II(カリナンII)は、317.40カラット(ct)のクッション カット ダイヤモンドで、大英帝国王冠の正面に留められています。この美しいダイヤモンドに隠された歴史をご存知ですか。

この有名なダイヤモンドは、1905年に南アフリカで発見された偉大なカリナン ダイヤモンドからカットされた2番目に大きな石であるため、「Lesser Star of Africa(アフリカ第二の星)」としても知られています。Premier Diamond Mining Company(プレミア ダイヤモンド鉱山会社)の会長、Thomas Cullinan(トーマス カリナン)に因んで名付けられた3,106ctのCullinan(カリナン)は、これまで採掘されたダイヤモンド原石の中で最大です。イギリスとアイルランドの王、エドワード7世に、1907年11月9日に誕生日の贈物として南アフリカの国家から献上されました。

317.4カラット、レクタンギュラー クッション カットのCulllinan II(カリナンII)は大英帝国王冠にセットされている。- 提供:Time & LIFE Pictures(タイム&ライフ ピクチャーズ)/Getty Images(ゲッティ イメージズ)

Culllinan II(カリナンII)は317.40カラット、クッション シェイプのブリリアント カットで、大英帝国王冠にセットされている。提供:Time & LIFE Pictures(タイム&ライフ ピクチャーズ)/Getty Images(ゲッティ イメージズ)

エドワード7世はこのカリナン ダイヤモンドを9つの大きなダイヤモンドと、96個の小さなブリリアント石にカットさせました。最も大きなダイヤモンド、Cullinan I(カリナンI、別名「Great Star of Africa、偉大なアフリカの星」)は、君主の王笏にセットされており、Cullinan II(カリナンII)は大英帝国王冠のバンドの正面部分にセットされています。Cullinan(カリナン)IIIとIVについては、今後の有名なダイヤモンド シリーズにて取り上げます。

大英帝国王冠は、即位式や、年次の英国議会開会など正式な行事に使用されます。Garrard & Co.(ガラード アンド コー)が 1937年に、エリザベス女王2世の父、国王ジョージ6世の即位式のために大英帝国王冠を作成しました。そのデザインは、1838年のビクトリア女王の即位式のために作成された王冠が基になっています。

この記事は2014年2月26日に掲載されました。最終更新日:2019年7月26日